しかし、RF Venueにはその解決策がありました。Covey氏はまず、RF VenueのシニアアプリケーションエンジニアであるDon Boomer氏にアドバイスと設計上の意見を求め、プロジェクトに適した製品の組み合わせを選択する手助けを受けました。例えば、カジノの北/北東館のような高い天井にはRF Venue社のCX22シーリングアンテナが効果的で、カジノ全体では17台が設置されています。
ゲーム機の上部が天井に届きそうな中央棟では、IDFのメインクローゼットも設置されていますが、RF Venue社の壁掛け型Diversity Fin®アンテナ5台(設置場所の色調に合わせて黒4台、白1台)とCX22アンテナ1台が、複合空間全体の信号伝搬を保証してくれています。ビル間やビル内の距離が離れている部分では、RF Venue社のOptix Series 3 RF over fiber(RFoF)変換トランスミッタとレシーバのペアを使用して対応しています。 RF信号を光に変換することで、北館・南館と中央館のIDFクローゼット間の高価で扱いづらく損失の大きい同軸ケーブルを不要にするアンテナ延長システムです。Optix Series 3では、1310-nm波長のシングルモードファイバーケーブルを使用し、ほぼ損失なく最大10,000mまで伝送することが可能です。「Optixシステムは、このプロジェクトで搬送しなければならない最長距離(南棟から中央棟まで1,000フィート以上)のRF信号を、レイテンシーなく伝送することができました」とCovey氏は述べています。「Optixシステムがなければ、膨大な量のケーブルとケーブルの伝送時の損失を補うために、信号を途中でブーストする為の多くのアンプが必要だったでしょう」